ルーカス・モウラ
Lucas Rodrigues Moura da Silva (Marcelinho)

「セレソンで近い将来10番を担う」と大きな期待を集める英才。

自慢のスピードと高いボールテクニックが融合したドリブル突破を最大の武器で、その破壊力は「トップスピード時にはファールでしから止められない」と評論家を言わしめるほど。本人は「僕はメッシに近い」とも話す。

だが、決してドリブル偏重のアタッカーではなく、味方の動きを瞬時に見極めてのラストパスや、意表を突いた正確なミドルシュートなど、攻撃能力全般が高いレベルにある。

課題はボールを受ける動きが単調であるために試合のなかで消えてしまいやすいことである。サンパウロでは自由を与えられており、守備意識も高いとは言えなかった。

サンパウロの下部組織出身で、2010年にトップチームデビューするとルーキーイヤーからレギュラーに抜擢され、ブラジル全国選手権で25試合4得点4アシストと栄えある数字を記録。

翌年にはブラジルU-20の代表で中核を担い、南米王座に輝くだけではなく、A代表にも名を連ね、コパアメリカのメンバーにも選ばれた。ロンドン五輪のメンバーにも選ばれているがOA枠でフッキが選ばれたため、出場時間は限られた。

なお、デビュー当初の登録名は「マルセリーニョ」、変更して「ルーカス」となったが代表にルーカス・レイヴァがいた場合は「ルーカス・モウラ」と表記されることもある。