マルコ・ヴェッラッティ
Marco Verratti

ペスカーラ・プリマヴェーラが輩出した天才MF。イタリア代表。

高度なテクニックとパスセンスを駆使しチャンスメークを行い、そのプレースタイルからピルロ2世とも呼ばれる逸材。ただ、比較すると状況を見てパスを入れるピルロ、自分でタイミングを計って入れるヴェッラッティという傾向があり、ややFWとの関係に違いがある。

本来トレクアルティスタを本職としていたが、4-3-3システムを好むズデネク・ゼーマン氏が11/12シーズンにペスカーラの監督に就任し、ヴェッラッティをレジスタとして起用。このコンバートが当たり、ハイパフォーマンスを披露。瞬く間に自身はユヴェントスなどのビッグクラブから熱視線を送られる程の注目プレーヤーとなり、チームはセリエBで旋風を巻き起こした。

さらに驚くことにシーズン終盤の2012年5月13日、EURO2012へ向けた代表候補32名されると、それまでアッズリーニまでしか選出されたことがなかった19歳のヴェッラッティがリスト入りを果たし、大きなサプライズとなった。

彼の評価はうなぎ登りとなり、2012年夏のメルカートでは数多くのビッグクラブからの注目を集め、カタール資本が入ったパリ・サンジェルマンへと移籍している。

非常に小柄な体格であるが、ボールを受ける際のターンや相手のいなし方に優れたボランチで、プレッシャーを受けながらそれをかいくぐってゲームを作ることを得意とする。

「危ないところで持ちすぎる」「守備で荒っぽく警告が多い」と指摘されることもあるが、それを補って余りあるボール奪取力と展開力を備え、闘争心も非常に豊かである。

ちなみに、ペスカーラ加入の際にはおまけとして？ユヴェントス戦のチケットを5枚貰っている（本来は10枚のはずだったそう）。そして、プリマヴェーラ時代にはミラン相手に大活躍をみせたことで、そのミランからオファーを受けるも、家が恋しくて泣いてしまったりペスカーラでやりたいという思いから移籍を断ったという経緯がある。