フェデリコ・マルケッティ
Federico Marchetti

08/09シーズンのセリエAにおいて、圧巻の働きを見せたシュートストッパー。

シーズン前までは無名と言っても過言ではないほどの選手であったが、カリアリのゴールマウスを任せられると、ビッグセーブを連発させ、一気に評価を上げた。

至近距離からのシュートにも落ち着いた対応を見せるのが特徴で、安定した体幹やコーディネーション能力などフィジカル面でも優れている。そのプレースタイルから若き頃はブッフォンと比較する声もあった。

そのパフォーマンスが評価され、2009年6月に行われた北アイルランドとの親善試合でアッズーリに選出されると瞬く間にブッフォンに次ぐセカンド・ゴールキーパーの座を獲得。代表入りにより自信を手にしたマルケッティは09/10シーズンもハイレベルなパフォーマンスを披露。シーズン終了後の2010年W杯にもイタリア代表として参戦し、緒戦のパラグアイ戦で負傷したブッフォンに代わり、残りのグループリーグの2試合、ニュージーランド戦とスロヴァキア戦では先発出場を果たす。チームはグループリーグ敗退となったが、マルケッティにとってはかけがえの無い経験となった。

しかし2010/11シーズン夏のメルカートでのこと。活躍を続けていたマルケッティの元にはサンプドリアやローマ、アーセナルといった複数のクラブからオファーが届いた。ところがクラブがマルケッティの移籍金を破格の金額に設定したため、交渉はことごとく決裂する。これに不快感を覚えたマルケッティサイドはクラブに対して反発。それがカッリャリの会長マッシモ・チェッリーノの逆鱗に触れる。会長チェッリーノは監督のビーゾリに対し、マルケッティを第4ゴールキーパーにするよう命じ、正ゴールキーパーの座にはミカエル・アガッツィが就いた。キャリアのピークを迎えつつあったマルケッティは、10/11シーズンの出場機会を失った。

それでも実力は十分に備えていたため、11/12シーズン新天地に選んだラツィオでポジションを掴むと、ハイパフォーマンスを披露。完全復活を印象付けた。