藤春 廣輝
Hiroki Fujiharu

攻撃力に長ける左サイドバック。

大阪体育大学時代に関西2部リーグでアシスト王に輝いたように、積極果敢なオーバーラップから鋭いクロスボールを放り込むのが得意のスタイル。また、左足の技術を活かしたパスでの組み立て、50m5秒8のスピードや豊富なスタミナなどストロングポイントをいくつも保持している。

メンタル面の弱さやまだまだ波が感じられるプレー精度、守備の対応、攣りやすい体質が見直されればA代表入りも狙える素質を持っている。

2011年に大阪体育大学からガンバ大阪に加入後、アビスパ福岡でプロデビューのチャンスを掴むが、緊張のあまりに試合前から見舞われた腹痛が治らず、試合中も最悪のパフォーマンスに終始。あまりのひどさに前半戦で選手交代を命じられる屈辱を味わい、それから三ヵ月間は苦難の時期を過ごした。

だが、この期間を有効利用し、不安定であったクロスボールの精度を改善。単にスピードを活かして攻め上がるだけではなく、キックでもチームに貢献するスタイルを手に入れると、怪我で離脱していた下平匠の穴埋め役としてシーズン終盤戦にレギュラーポジションを獲得。起用されていた当初はミスを抑えた無難なプレーが多かったが、西野朗監督に「持っている前への推進力を活かしきれ」とアドバイスを受けてからは積極的なプレーが増加。第30節の山形戦では、自陣深くから敵陣のペナルティエリア内まで駆け上がり、プロ初得点を記録した。

ちなみに、「大学4年間はほぼ毎日通っていた」と本人が語るボウリングの腕前はプロ級で、最高スコアは280らしい。

2014年シーズンからはセットプレーのキッカーを務めることもある。