アレッサンドロ・マトリ
Alessandro Matri

ミラン・プリマヴェーラ出身のアグレッシブなストライカー。

デビュー当初は「フィリッポ・インザーギの後継者」とも言われていたが、強引な突破やシュート、相手を背負ってのボールキープ、ターゲットマンとしての能力など持ち味は多く、加えて前線での献身的な守備など、万能型のFWとして評価を受けている。

2003年5月24日のピアチェンツァ戦で、ミランのユニフォームを着てセリエAデビューを果たすが、その後はプラート、ルメッツァーネ、リミニといった下部リーグのへレンタルされ、07/08シーズンにカッリャリへ移籍。以前よりも一回り成長して臨んだセリエAの舞台で、34試合6ゴールの活躍を見せると、以降レギュラーポジションを守り続け、アックアフレスカやネネなど パートナーを変えながらもエースとして君臨。09/10シーズンには13ゴールの好成績を残し、古巣ミランを始めとするビッグクラブからは熱い視線を送ら れた。

10/11シーズンも第22節までに11ゴールをマークし、本格的に才能が開花し始めると、冬のメルカートでユヴェントスから声がかかる。この時、ユヴェ ントスは故障者続出で台所事情に苦しんでいたため、マトリを即戦力と考えての誘いだった。これに応じてビッグクラブへの加入を果たすと、加入後2試合目となった第24節の古巣 カッリャリ戦でドッピエッタをマークしチームを勝利に導く。その翌日には2月9日に行われるドイツとの親善試合へ向けたアッズーリに招集された。残念ながらドイツ戦でのアッズーリデビューは叶わなかったが、貴重な経験と自信を手にクラブへ戻ると、トーニやヤクインタなどライバルが怪我から復帰する中、デル・ネーリ監督の信頼を勝ち取り、前線のファーストチョイスとして奮闘した。

コンテ監督が就任した11/12シーズンもマトリはユヴェントスの前線において重要な役割を果たし、ゴール数こそそれ程挙げられなかったものの、無敗でのスクデット獲得に大きく貢献した。