ジェイ・ボスロイド
Jay Bothroyd

元ブラジル代表FWアドリアーノのような、強さ、巧さ、強引さを備えたストライカー。

父はボクシングのコーチをしており、アーセナルの下部組織で育ったが、監督とユニ投げ捨て事件のいざこざを起こしてクビに。その後、コヴェントリーで活躍し、U-21代表に選ばれるも同じくメンタル面の問題からチームを去るというトラブルメイカーぶりを発揮している。

2003-04シーズンにはペルージャでセリエAを戦ったが、会長のガウッチが彼を獲得する際に「アドリアーノ＋バッツァーニになれるが、まだまだ未熟」と語るほど、その素行の悪さは有名であった。開幕戦では1ゴールをあげ、デイヴィッド・プラット以来となるイングランド人のセリエAの得点者となるも、あらゆる面でセリエAでは物足りず、5得点でシーズンを終えた。

その後は、イングランドの様々なクラブで経験を積み、精神面も成長。2010年11月のフランス戦では、28歳という年齢でまさかのイングランド代表に初招集。1部(実質2部)リーグ在籍ではあったが、開幕から1試合1点ペースで得点を重ねた2010-11シーズンの成績が評価された格好で、所属するカーディフには、「チームメンバーをイングランド代表メンバーとして送り出す」というクラブ創設111年にしての初の快挙をもたらした。

ちなみに、チャールトンに所属していた2005-06シーズンには、交通事故で生死の境をさ迷い、一時的に記憶喪失となり、さらに薬物が検出されるなど、そのままドラマとして成り立ちそうな“出来事”を起こしている。

タイのムアントンを経て、2015年にJ2のジュビロ磐田へ加入、登録名は「ジェイ」に。ギラヴァンツ北九州との開幕戦でいきなりの2ゴールとド派手なデビューを飾った。試合後にはチームメイトに感謝したいと殊勝なコメント。