ファン・ソッコ
Hwang Seok Ho

ロンドン五輪の銅メダリストで、2014年W杯の韓国代表。

2012年に大学を卒業しKリーグを経ずサンフレッチェ広島へ加入。公式リリースで『足下の技術にも定評があり、攻撃的なサッカーを志向するサンフレッチェに適したDF。1対1に強く、スピードもあり、高さも兼ね備えている。』と紹介され、開幕前のフィジカルトレーニングでは常にチーム1を記録するなど期待を集めた。

日本でのプロ入り後、五輪で銅メダルを獲得しW杯に出場するなど代表では高い評価を得た。しかしペトロヴィッチ体制以降、特殊なスタイルで独自の発展を続けていた広島ではリーグ2連覇を経験したものの、小さな怪我の連続もあり3年間レギュラーを獲得できなかった。

彼に評価を下すのは非常に難しい。代表では典型的なセンターバックとして活躍したが、広島では守備の評価は低く、ストッパーより攻撃的な両ワイドで起用されることが多かった。大柄ながら懐の深さを備えたドリブルが得意で、速度のある巻いたシュートやクロスは非常に効果的であったが、一方でパスワークに対する理解度、判断能力に課題を抱え、攻撃を遅らせる原因ともなったのである。

結局広島では攻守共に才能を示しながらある意味で中途半端な形に終わり、2015年に鹿島へ加入する運びとなった。