吉野 峻光
Takamitsu Yoshino

静岡学園高から国士舘大へ進学、U-19日本代表、全日本大学選抜経験を持つ。

好きな選手は「中村憲剛」とのことだったが、セレッソ大阪加入時には「Mr.セレッソが目標」と元・日本代表MF森島の後継を自らアピールした。

ドリブル、テクニックに長けた攻撃的MFでパスやシュート、守備での貢献なども含めた攻撃のオールラウンダー。高校時代には「（川崎入りした）杉浦さんと違い武器がないので、まずミスをなくすこと。そして攻守両方で上乗せしてバランス良くしていく」と語っていた。

いわゆるセレッソの3シャドーに収まる選手として期待されるが、高校、大学共に怪我で苦しんだ時期もあり、課題はコンディション面と言えるだろうか。

2012年11月8日、練習試合中に左膝前十字靭帯を断裂し全治7ヵ月の重症を負う。新シーズンがスタートし、柿谷曜一朗や山口蛍といった同世代が躍動するさなかも黙々とリハビリに打ち込むも、吉野に再び試練が訪れる。

2013年7月27日、復帰間近にして再び同じ左膝前十字靭帯を断裂したのである。繰り返される悲劇にセレッソ大阪サポーターは立ち上がり、試合が行われる日には必ず「吉野、ピッチに戻ってくるまで待ってる」と書かれた大きな横断幕を掲示。清水エスパルス戦終了後には全員で吉野のユニフォームを着用し、苦難の時を過ごすチームメイトにエールを送った。

そしてついに、復活の時が訪れる。

2014年J1の第20節の川崎フロンターレ戦、楠神順平に代わり後半スタートからピッチに立つ。実に、647日ぶりのJリーグの舞台だった。5-4という壮絶な打ち合いの末チームは敗れたが、試合後「たくさんの人の支えのおかげでなんとかピッチに戻ることができました！！ありがとうございますm(__)m」と自身のTwitterに想いを綴った。