イケル・カシージャス
Iker Casillas Férnandez

レアル・マドリーの下部組織出身GK。スペイン代表とマドリーのカピタンであり、世界最高峰のキーパー。

EURO2008ではライバルのジャンルイジ・ブッフォンとのPK対決を制したことも記憶に新しい。2010年W杯ではキャプテンとして初優勝に貢献した。

上背がそれほどないこともあって予てから指摘されていたハイボールの処理を克服して以来、安定感とともにキャプテンシーが増した。それは、長年最終ラインを支えていたイエロの引退も大きく影響したとみられる。

驚異的な反射神経で常識を超えたシュートストップをすることから「聖カシージャス」とサポーターに慕われる。唯一の弱点は足元で、相手にパスしてしまうことも多い。

生え抜きとしてチームでは絶対的存在とみられていたが、モウリーニョ時代の12-13シーズン途中には“戦術的理由”で控えに降格。さらに、味方DFアルベロアとの接触で指を骨折し離脱すると、クラブは元マドリーのGKディエゴ・ロペスを獲得。以後は負傷もあって完全に干されてしまった。このシーズンをもってモウリーニョはクラブを去るが、カシージャスら選手たちとの間に対立があったとみられている。

翌シーズンにはカルロ・アンチェロッティが監督に就任するも、出番はカップ戦に限定される控えGKの座は変わらず。長身でハイボールに強く、動けて足元もあるディエゴ・ロペスのほうがアンチェロッティの戦術的にフィットしているためだとされた。そんななかでも、CLとコパで計952分間無失点という偉大な記録を樹立し、GKとしての能力を見せつけた。

2014年のCL決勝でもゴールマウスを守り、チーム悲願だったデシマ（10度目の欧州制覇）を達成し、ビッグイヤーを掲げた。（ただし決勝では判断ミスも犯していたが・・・）

憧れの選手はペーター・シュマイケル。

公式サイト：http://www.ikercasillasworld.com/（会員制）