ラファエル・マルケス
Rafael Márquez Álvarez

精神力が強く、安定感のあるメキシコの皇帝。

足は遅いがカバーリングに優れ、ワールドクラスの守備力はもとより、長距離でも正確に味方の足下へ送るフィード、滞空時間が長く高い打点のヘディングはまさに脅威。高精度の右足は中長距離に大きな力を発揮する。カバーリングが秀逸で、中盤底に置けば中盤の大きな守備力となる。

円熟期に入ると思われた、30歳手前頃からは、ピケの台頭やチグリンスキーの加入、さらには故障による長期離脱が響いたこともあり、スタメンからベンチ、ベンチからベンチ外へと降格の一途を辿る。しかし、ピッチ外では特にメキシコの地で抜群の存在感を発揮し、バルセロナと協力してバルセロナ管轄のユース組織の設立に貢献している。

バルセロナでは2004/05シーズンはピボーテ、2005/06シーズンはセンターバックとしてプレーした。代表ではリベロの役を担い、頻繁に得点に絡む仕事をおこなった。

2013年8月。代表から離れ、34歳になっていたマルケスはメキシコが最終予選に苦戦していることもあり、代表復帰と2014年W杯出場の希望を語った。

リーダーシップに優れた選手だが一方で気持ちが切れやすい面もあり、ラフプレーで一発退場というシーンも少なくない。晩年、クアウテモク・ブランコからは「人格に問題がある」と批判された。
公式サイト　http://www.rafamarquez.com.mx/en/home.html