チャビ・エルナンデス
Xavier Hernández Creus (Xavi)

最高品質の“サッカー頭脳”を持つ、ピッチ上の支配者。

長短を織り交ぜた高精度のパス捌きで試合を作る技術、「何もなかったところから一気に得点機を生み出す」鮮やかなスルーパスは芸術の域で、試合全体を俯瞰する能力、プレー判断の正確性においては、彼に右に出る者はサッカー界に存在しないだろう。

バルセロナのトップチームでデビューした当初は、グアルディオラとの比較に悩まされたが、徐々に持ち味を発揮し始めると、バルセロナの心臓部としてチームに君臨。練習好きな性格により、持ち味としていたキック精度だけではなく、フィジカル面やスタミナ面も年々レベルアップされ、気付けば世界高クラスのMFへと進化を遂げた。

毎シーズンコンスタントに出場しチームに貢献した反面、その代償からかアキレス腱痛に悩まされている模様。

スペイン代表では2001年にデビュー後、W杯にも3大会連続出場。デビュー当初は、アルベルダ、バラハのピボーテコンビがチームの根幹となっていたこともあり、出場時間は限られたものであったが、彼らの全盛期が過ぎると主力へと飛躍。チーム事情によってはサイドハーフ（実際はサイドに位置する攻撃的MF）もこなし、2010年に行われたW杯南アフリカ大会では初優勝に大きく貢献。同年のFIFAバロンドールにも最終選考の3人まで残った。