ヤヤ・トゥレ
Gnégnéri Yaya Touré

コート・ジボワールのエリート街道を歩み、ギー・ユーアカデミー、ASECアビジャン、ベヴェーレン、オリンピアコス、バルセロナとステップアップを続けている。

兄コロ・トゥーレが「自分よりポテンシャルは上」と語る通りMFとしては規格外の才能をもっており、ドログバのような屈強なFWと互角に渡り合うフィジカル面はもちろんのこと、運動量、キック力を活かしたパスレンジの広さも魅力的。

バルセロナでも不動のアンカーになるかに思えたが、リスクを冒したがる判断がバルサの戦術に合わなかったのか、2009-10シーズンにはカンテラから上がってきたブスケツにポジションを奪われて低迷し、2010-11シーズンに週給22万ポンド（約2800万円,2011年1月現在）という破格の条件でマンチェスター・シティに移籍。キープ力、スピード、強さとプレミアリーグで圧倒的な存在感を見せ、トップ下をこなすなど攻撃面で今度は力を発揮。2013-14シーズンにはフリーキックでも得点を量産した。

マンチェスター・シティでは毎年代理人が「尊敬されていない」と退団を匂わせて最終的に残留するというのが伝統芸となっている。

2014年ワールドカップでは大会前に負傷し、何とか間に合ったものの調子が上がらずチームもグループステージで敗退。しかも大会中には弟のイブラヒム・トゥレが死去するという悲劇もあり、ヤヤにとっては踏んだり蹴ったりな時間となった。

バルセロナでは姓名を逆にした「トゥレ・ヤヤ(Touré Yaya)」で登録された。