エイドゥル・グジョンセン
Eidur Smari Gudjohnsen

アイスマンの異名を持つアイスランドが生んだ史上最高のプレイヤー。

卓越したボールコントロール技術と、戦術眼からフォワードから中盤まで幅広いポジションをハイレベルにこなす。また精神的なブレが少なく、ヒートアップするシーンはまず見られず、ゴールを奪っても非常にクールであることも特徴的である。そんな彼の冷静さが、ゴール前での勝負強さにも影響している。ダイレクトのパス裁きが苦手で、ボールをキープしたがるタイプのため、バルセロナでは１トップがこなせなかった。

弱冠17歳にしてオランダの強豪ＰＳＶに引き抜かれるほど若くしてその才能を遺憾なく発揮していたが、ＰＳＶにはロナウドという絶対的なエースがいたこともあり出場機会には恵まれなかった。活躍の場をイングランドに移してからはめきめきと頭角を現し、ボルトン移籍後１シーズンへチェルシーへステップアップさせると、タレント揃いのチームにおいても見事に自らの存在感を確立させた。

その後はロシアンマネーで次々とビッグネームを獲得するチームを離れ06-07シーズンより、ヘンリク・ラーションの後継を期待されバルセロナに加入。

父親であるアルノール・グジョンセンもアイスランドでは著名なフットボールプレイヤーであり、グジョンセンの代表デビューはその父親との交代でピッチに入るというサッカー史上でも最も珍しい出来事となった。また、息子は現在バルセロナの下部組織に所属する。

09-10シーズン途中、モナコからトッテナムへ移籍する際、ウェストハムへの移籍話を直前で反故にしてからの加入ということで、批判対象になったことがある。

2013年11月19日、35歳にしてW杯初出場を掴むべく、クロアチアとのW杯欧州予選プレーオフ2ndレグに挑む。試合はアウェイで0-2と敗れアイスランドの敗退が決定し、グジョンセンは試合後、インタビュアーの前で涙を流しながら代表引退を発表した。

後に、代表引退を撤回。EURO2016に向けた予選でもプレーし、本大会メンバーにも選ばれた。