マクスウェル
Scherrer Cabelino Andrade Maxwell

抜群の加速性能と積極果敢な攻撃参加を特長とするブラジル代表サイドバック。

アヤックス時代には複数のビッグクラブから狙われその動向が注目されたが、満を持してインテルへ加入するものの、出場機会を掴めぬまま、すぐにバルセロナへ移籍。「アビダルにはない攻撃力」でレギュラー奪取も予想されたが、チームの守備戦術になかなか馴染めずにベンチが定位置になった。

そんな最中に行われたヘタフェ戦直前、ダニ・アウヴェスが肉離れを起こしたことで右サイドバックが不在に。急遽そこで起用されると周囲の不安を一蹴する好パフォーマンスを披露。「イングランドでドライブするようなものだった」と“逆ハンドル”に多少の戸惑いはあったようだが、「両サイドバックをこなせる」という新たな武器を手にした。

ちなみに、アヤックス時代にはピッチ外での陸上トレーニングでチームNO.1の数値を叩き出していた。またインテル時代には「イバン・コルドバを上回る」ダッシュ力を持っていたとフィジカルコーチが語っている。

バルセロナを退団した後は、フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマンへと移籍。カルロ・アンチェロッティ監督には主にダイヤモンド型中盤の左サイドで起用され、攻守に渡って豊かな貢献を見せた。

2013年にはローラン・ブラン監督が就任し、ポジションは左サイドバックに復帰。リュカ・ディーニュの加入で苦しい状況になることも予想されたが、安定した活躍を見せた。

それによって2013年夏には30歳を超えて初めてブラジル代表に選出され、次年度には地元開催のワールドカップへの出場も果たす。準決勝でドイツに歴史的大敗した後は一時現役引退も仄めかしていたが、後にそれは有耶無耶になっている。