ホセ・アントニオ・レジェス
José Antonio Reyes Calderon

セビージャ時代は主にトップ下のポジションで名を上げたが、本来はサイドでのプレーを得意とする元スペイン代表WG。

縦への突破力はスペインでも屈指で、サイドを主戦場にし、中央に切り込んでシュートを放つプレイスタイルも定着しつつある。

サイドプレーヤーとしては最高級のシュート技術を持つため得点能力が高く、一時は「スペイン代表定着間違いなし」と思われていたが、移籍したアーセナルでは満足のいく結果を残せず、バイオリズムは低下。完全にリズムを崩して以降、持ち前のスピードも低下し、若くして“過去の選手”と酷評されるまでに評価を下げた。

その後、苦手だったイングランドの気候ともおさらばする形で、アトレティコ・マドリーに加入すると復調。かつて、レアル・マドリーでプレーしていたこともあり、入団当初はブーイングの対象となったが、天才的な閃きを随所で見せるようになると、ファンからも支持を受ける、「チームにはなくてはならない存在」にまで至り、10/11シーズンにはリーグ戦34試合に出場して6得点8アシストを記録した。

しかし、その後が続かないのが彼のキャリアの運命か。元々、安定感に欠けるプレーヤーであったが、11/12シーズン、気分任せなプレーが増え始めてパフォーマンスが低下。予てより地元であるセビージャへの帰還を願っていたこともあり、シーズン途中には古巣へ復帰することになった。