アブデルカデル・ゲザル
Abdelkader Mohamed Ghezzal

リヨンのユースチームで育ち、同じくフランスのサン・プリーストでプロデビューをしたアタッカー。

デビューシーズンに22試合11ゴールをマークし、その活躍に注目したイタリアのクロトーネがゲザルを獲得。05/06シーズンからイタリアでのプレーをスタートした。クロトーネでの初年度は6試合の出場に留まり、セリエBとは言えカルチョの壁にぶち当たった。クロトーネは、05/06シーズン冬のメルカートでゲザルをセリエC2のビエッレーゼへレンタルで放出。さらに翌06/07シーズンもセリエC1のプロ・セストへレンタルされ、しばらくは経験を積むためのシーズンが続いた。

07/08シーズンにクロトーネに戻ったゲザルは、レギュラーポジションを奪取し33試合で20ゴールと結果を残した。この活躍を受けてセリエAのシエナが獲得に動き、遂に08/09シーズンにセリエAデビューを果たす。このシーズン、セリエA初挑戦ながら37試合に出場し5ゴールをマーク。プリマ・プンタとしての役割だけでなく、セコンダ・プンタの役割をもこなし、戦術的柔軟性にも長けていることを証明した。翌09/10シーズンもシエナでプレーすると、30試合6ゴールと安定したパフォーマンスを披露。チームはセリエBに降格してしまったが、ローマが獲得に興味を示しているとの報道が出るなど、ゲザル本人は着実に評価を上げて行った。

2010年にはW杯南アフリカ大会にアルジェリア代表メンバーとして参加。充実した時期を過ごし、大会後にバーリへ加入することが決まる。

バーリのジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、ゲザルを中盤左ワイドなどで起用したが、持ち前の柔軟性とアグレッシブなプレースタイルで見事に適応。第27節のフィオレンティーナ戦では、右足アウトフロントを使ったスーパーミドルシュートを決めるなど、印象的なパフォーマンスを残した。