サミール・ハンダノヴィッチ
Samir Handanovič

2010年W杯での好パフォーマンスで一気に株を上げた、東欧の名ゴールキーパー。

フィードに自信がなくスローイングへ走る事が多いのが特徴的で、高身長にも関わらず対クロス時のキャッチングに不安定感があるなど弱点も目立つが、的確で継続性のあるコーチング、セービング時の体の使い方の巧さ、当たりだしたら止まらない爆発力は魅力的。PK戦も得意で阻止数はセリエA歴代2位、2014/15シーズン途中野時点で40%の阻止率を誇るという。

母国のクラブ、ドムジャーレで僅かな試合に出場して間もなく、イタリアのウディネーゼに引き抜かれる。このシーズンはデ・サンクティスというセリエA屈指の実力者がゴールマウスを守っており、試合出場は3試合に留まった。05/06シーズンから2シーズンはレンタル先で経験を積み、07/08シーズンにウディネーゼへ復帰。

若返りを推し進めるウディネーゼは、この07/08シーズンにデ・サンクティスを売却。ハンダノヴィッチが新守護神に任命された。シーズンを7位で終えたウディネーゼは、UEFAカップの出場権を獲得。以降は完全に正守護神の座を守り、翌シーズンのUEFAカップでも準々決勝進出に貢献。2009年にはIFFHS選定のゴールキーパーランキングでトップ10入り目前まで迫り、10/11シーズンオフには、ゼニトやバイエルンからオファーがあるなど、その評価は世界的なものとなると、その勢いは翌シーズンも続き、2011年のオスカル・デル・カルチョ最優秀GK賞を受賞した。

2008年からの4年間で32本中15本のPKを止め、PKストップ率は46.9％と驚異的な数字を叩き出す。12/13シーズンに加入したインテルでは、QPRへ移籍したジュリオ・セーザル代わる守護神として安定したパフォーマンスを見せる。