クラウディオ・ブラボ
Claudio Andrés Bravo Muñoz

2000年代中期以降、チリのゴールを守り続ける絶対守護神。

2003年にコロコロでデビューし、2006年W杯予選の終盤にネルソン・タピアに代わり起用されて以降、同国の正GKとなった。

デビュー時から非常に軽快且つ攻撃的なプレーが特徴で、高い運動能力と思い切りの良い飛び出し、抜群の反射神経が最大の武器。守備範囲の広さに関しては、あの元メキシコ代表GK/FWホルヘ・カンポスがその素早い動きを賞賛したほどである。キック力も相当なもので、スローイングの飛距離もある。若い頃は飛び出す際の判断、弾き出す技術が不安定だったが、代表とスペインで経験を積み弱点のないGKとなった。

クラブレベルでは06/07シーズンにスペインのソシエダへ移籍。以降、ケガで棒に振ったシーズン以外は守護神として君臨し、09/10シーズンには2部ながら直接FKで得点も記録している（動画参照）。

代表では2010年、2014年と2度のW杯で主将を務め、両大会で決勝トーナメント進出というチームの躍進に大きく貢献している。今やチリ歴代最高のGKと言えるのかもしれない。

2014年6月のW杯期間中にバルセロナへの移籍内定が報じられた。その日は皮肉にもブラボ擁するチリがバルサのメンバーを中心にフットボール界を席巻した前回王者スペインを下し、一つの時代を終焉させた日であった。