アレクシス・サンチェス
Alexis Alejandro Sánchez Barbé

わずか17歳でチリ代表にデビューした早熟の天才。

爆発的なスピードと生まれ持った敏捷性を活かし、切れ味鋭いドリブルを仕掛け相手守備網を突破するドリブラーで、股抜きなどの遊び心もプレーに織り交ぜる。失敗を恐れず果敢に勝負を挑む姿も好印象を与えるプレーヤー。

母国のコブレロアでプレーしていたところ、その素質を見込んで2006年にウディネーゼが先物買い。すぐにウディネーゼでプレーはせずコロコロへレンタルされると、2006年のコパ・スダメリカーナ準優勝、2006年後期リーグと2007年前期リーグの優勝に貢献。アルゼンチンのリーベル・プレートへ移った2008年には後期リーグ制覇を成し遂げた。またその間、2007年FIFAU-20W杯に出場。マティアス・フェルナンデス、ビダンゴッシらと共にチームの中心選手として活躍し3位入賞に導いた。

レンタル期間を終え、08/09シーズンにウディネーゼへ加入してからは、快速ウインガ―としてクラブ伝統のシステム3トップの一角を担い大いに暴れた。特に手が付けられなくなり出したのが2010年W杯での経験を積んで臨んだ10/11シーズン。このシーズン、チームが2トップを採用したことで、サンチェスはセコンダ・プンタとして起用されたが、ディ・ナターレと形成した2トップはビッグクラブでさえも恐れを抱く程の破壊力を見せた。

その活躍は国外へも伝わり、マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督からラブコールを送られるなど、シーズン終了後の移籍先に注目が集まった。

結局、バルセロナへ移籍した11/12シーズンはチームにもすんなり馴染みインパクトのある活躍をみせたものの、怪我が多く出場数はあまり伸びなかった。2013/14シーズンにはバルセロナでは3トップの右ということもあり課題であった得点力も向上し力を発揮した。バルサでも切れ味鋭い飛び出しなど確かな存在感をみせていたが、2014年夏にアーセナルへと移籍。その移籍金はクラブレコードとなる3500万ポンド（約61億円）とも言われている。

愛称はワンダーボーイの意味を表す“El Niño Maravilla”。