ウーゴ・ロリス
Hugo Lloris

冷静沈着なセービングでゴールに鍵をかけるフランス最高峰の守護神。

パスやクロスボールのコースを読んだ絶妙なポジショニングとコーディネーション、レスポンスの高さが混ざった確かなセービング力、安定したフィスティング能力が光り、いかなる状況に陥ろうとも屈することのない強靭なメンタリティーと冷静さが際立つ。

また、ピッチ外では人格者と知られ、ファンへの対応の良さはリヨンの中でも屈指。そのためにファンからも非常に愛される存在で、実の母が亡くなった2日後の試合では素晴らしいパフォーマンスを披露し、多くのサポーターの涙を誘った。

10代でユースから昇格した05/06シーズンにアントネッティ監督に抜擢され、ニースのファーストチームでデビューを果たすと、次シーズンからは19歳にして完全なレギュラーに。当時はププラン、リウ、マンダンダなどほぼ同年代の若いキーパーがどんどんデビューしたが、その中でも突出して安定した力を見せていた。

リヨン移籍後はCLでの経験も積み、更なるスケールアップに成功。フランス代表でも不動の地位を築き、憧れである「バルテズ越え」も近いと言われている。

ちなみに、日本ではロリスとヨリスと2パターンの表記があるが、本人曰く、ロリスが正解。だが、フランスでも人によって発音が分かれるために「呼んでくれるならどちらでもいいよ」と語っている。