ジェレミ・トゥララン
Jérémy Toulalan

フランスの名門ナントの下部組織で育ち、新しいデシャンという評価を受けてきたミッドフィルダー。

非常にクレバーな資質を持ち、対面する相手との間合い、タイミングの取り方、カバーリングのイメージに優れ、高い守備力を誇る。

現在では守備重視の役割が中心であり、代表でのプレー振りから展開力や攻撃力を欠くと評価されることも多いが、実際はユース代表時代はより前のポジションを得意としていたためチャンスメイクやミドルシュートも上手い。ボレーの技術も実は高く、仲間内では評判である。ただ、試合では見せないだけである。

頭の良い選手で、退場者が出た際に急遽配置されたサイドバックでもほとんど違和感なくプレーした。2009-10シーズンに緊急的に配置されたセンターバックも水準以上にこなし、さらにプレーの幅を広げていった。

このような素晴らしい選手でありながらも、代表ではレイモン・ドメネク体制最後の大会となった2010年ワールドカップの期間中に発生した選手たちのボイコット騒動に関連し、フランスサッカー連盟から呼び出しを受け懲戒処分を受けるなど不運が続いた。これを機に27歳にして「代表はもういい」と招集を辞退している。

また、2011年にはリヨンからも退団しフランスを離れ、スペインのマラガへと移籍。2期国外でプレーした後2013年にモナコと契約し、2014-15シーズンにはキャプテンにも就任。再び母国で活躍を見せるようになり、代表復帰も噂されるようになった。