ジェルヴィーニョ
Gervais Yao Kouassi (Gervinho)

コートジボワールの名門育成機関であるジャン・マルク・ギユーアカデミーの出身で、無名時代は「ドログバ二世」と期待されていたアタッカー。とはいえドログバとは全くタイプは違い、抜群のスピードと切れ味あるドリブルで敵の守備陣を切り裂くウイングタイプの選手。

外でも中でも、ポゼッションでもカウンターでも対応できる幅広さを持ち、個人技は既に強烈な威力がある。動きに癖も少なく、両足を使え、若手にありがちな淡白さもなく、シュートも打てる。無駄に持ちすぎることもなく、パスも出せ、ヘディングの強さと最後の決定力以外は高いレベルの能力を備えている。

2008年には北京オリンピック代表チームのキャプテンを務めた。

2011-12シーズンにはリールを離れてアーセナルに加入。その直後に行われたケルンとの親善試合でデビューすると開始15分でいきなり得点をあげ、存在感を示した。しかしその後は決定力を欠く場面が多く、あまりイングランドでは高い評価を得るに至らなかった。

2013-14シーズンにリール時代の恩師ルディ・ガルシアが監督に就任したローマへ移籍。トッティを最前線に置いた3トップの両翼などで起用されると開幕直後からチームにフィット。ドリブルでの突破だけでなく、パスワークによる崩しやゴールという結果を出した。