ジャンルイージ・ブッフォン
Gianluigi Buffon

フットボール史上最高峰に位置するゴールキーパー。

全てのゴールキーパースキルを最高レベルで兼備し、その実力と経験は他の追随を許さない。

砲丸投げ選手の父と円盤投げ選手の母の間に生まれたサラブレッドで、ゴールキーパーを目指したのは12歳の時。1990年W杯で活躍するカメルーン代表、トーマス・ヌコノのプレーに衝撃を受けたことが理由。

ユース時代にはパルマ・プリマヴェーラで育成を受け、17歳でセリエAにデビュー。その後はファビオ・カンナヴァーロ、リリアン・テュラムらと鉄壁の守備陣を形成し、98/99シーズンのコッパ・イタリア、UEFAカップ優勝の立役者となった。

01/02シーズンにはゴールキーパーの史上最高額となる56億円の移籍金でユヴェントスへ移籍。このシーズンからユヴェントスはスクデットを連覇し、翌02/03シーズンはチャンピオンズリーグにおいてもファイナルに進出するなど黄金期を迎えた。

指揮官がリッピからカペッロに代わった04/05シーズンにはインテルからファビオ・カンナヴァーロが加入しパルマトリオが集結。前シーズン取りこぼしたスクデットを取り返すことに成功した。しかしこのスクデットは後にカルチョーポリにより剥奪されてしまうことになってしまった。05/06シーズンは、プレシーズンマッチで右肩を負傷しユヴェントスに来て初めて開幕をピッチ外で迎えることになり、その代役をクリスティアン・アッビアーティに託した。さらに不運は続き、勝ち点91を獲得しスクデットを獲得したかに思われたが前述のカルチョーポリによりユヴェントスは最下位となり、セリエBへの降格が決定した。

この状況で2006年W杯に参加したブッフォンだったが、神懸かり的なパフォーマンスを披露し、アッズーリを世界チャンピオンへ導く。さらにレフ・ヤシン賞を受賞。大会MVPの部門でも、カンナヴァーロと接戦を演じた。

W杯後にクラブに迎えた06/07シーズン夏のメルカート。2部でのプレーを嫌い、カンナヴァーロやテュラム、イブラヒモヴィッチなど数多くのカンピオーネがチームを去る中、ブッフォンは「俺に足りないのはセリエBのタイトルだ。」と発言し男気を見せ残留。この時からアレッサンドロ・デル・ピエロと共に、ユヴェンティーニから最も愛される選手の一人となった。

チームをセリエA昇格に導いてからも変わらずユヴェントスの守護神として君臨し、11/12シーズンにはスクデット獲得に貢献したブッフォンだが、年齢による衰えからか2008年頃から怪我が多くなり、コンディショニングに苦しむようになった。
公式サイト　http://www.gianluigibuffon.it/official/index.php