パオロ・カンナヴァーロ
Paolo Cannavaro

偉大なるディフェンダー「ファビオ・カンナヴァーロの弟」として、ユース年代から注目を浴びてきたDF。

兄ファビオが「身体能力の高さは自分以上」と評価したこともあり、若手時代から大きな期待を集め、2002年U-21欧州選手権に出場するなどユース年代の代表でも活躍するなど、カンピオーネになるのも時間の問題かと思われていたが、実際には頭角を現すのに時間を要することとなった。

パルマやヴェローナでプレーした数シーズンは、ポテンシャルの高さこそ見せるも安定感を欠くプレーが多く、大成出来ずに苦む日々を過ごしたが、そういった状況が続く中、06/07シーズン夏に故郷ナポリへの移ったことが転機になる。

セリエBでのプレーとなったが守備陣の中心として活躍してセリエA昇格に貢献。その経験と自信を手に07/08シーズンはセリエAの舞台に戻ると、以前とは見違えるようなハイレベルなプレーを披露。鋭いインターセプト、的確なカバーリングで守備に安定感をもたらし、その活躍は出場こそ叶わなかったもののアッズーリへの招集に繋がるほどであった。さらにシーズン途中からは副キャプテンに就任。

09/10シーズンからはキャプテンマークを巻くことになり、ナポリの最終ラインには欠かせない存在となり、ビッグクラブからも誘いを受けるまでに名を上げた。

なお、兄に勝るとも劣らない身体能力を持っており、瞬発力や跳躍力では劣るものの絶対的なスピードは兄以上。また、難しいボールに対しても俊敏に反応する能力があり、豪快なジャンピングボレーなどアクロテバティックなプレーも得意。

ラファ・ベニテスが監督に就任した13/14シーズンは、足元の技術に長けたラウール・アルビオル、ブリトス、フェデリコ・フェルナンデスらにポジションを奪われるなか、僅かながらチャンスはもらったものの、3バックでは輝けても4バックのセンターではベニテスの求めるレベルに無いと判断を下され、出場機会を求め冬のメルカートでサッスオーロへローン移籍する。