エセキエル・ラベッシ
Ezequiel Iván Lavezzi

”El Pocho”の愛称を持ち、小柄ながら発達した上半身を備える。ボディバランスに優れ、切れ味鋭いドリブルで相手守備網を切り裂くドリブラーで、加えて得点力も極めて高い。

サン・ロレンソでの活躍は言わずと知れたものだが、出身はボカの下部組織であり、10歳から17歳までを過ごしている。そのボカでデビューするという夢は叶わなかったが、エストゥディアンテスに籍を移すと39試合で17得点を記録、注目を浴び始める。

19歳ながら才能溢れるプレーを続け、2004年にイタリアのジェノアへ移籍。しかし、本人の希望で2005年にサン・ロレンソへ復帰している。

セリエAでの挑戦は一旦終わってしまったが、2007年後期リーグでサン・ロレンソを優勝に導き「ゴールの達人」などと異名も付けられるほどのスター選手へと成長した。

07/08シーズンには母国の英雄ディエゴ・マラドーナがかつてプレーしたナポリへ移籍し、イタリアに再挑戦を図る。背番号10を背負いドリブルで相手守備網を切り裂くラベッシの姿に地元のティフォージは「マラドーナが帰ってきた」と称賛の言葉を惜しまなかった。

その後も好パフォーマンスを見せ続け、10/11シーズンにチームは大きな成長を遂げ優勝争いに絡む。その中でラベッシはカバーニやハムシークらとトリデンテを形成し、チーム躍進の立役者として活躍した。

2012年にはイタリアを離れフランス・リーグアンのパリ・サンジェルマンへと移籍。パストーレやイブラヒモヴィッチとともに強力な攻撃陣を構成し、2連覇に貢献している。

2007年4月に行われたチリとの親善試合でA代表にデビュー。2008年にはU-23代表として北京オリンピックに参加し、メッシやアグエロらと共に金メダル獲得を成し遂げている。ワールドカップにも2010年、2014年と2大会連続出場を果たしており、同国屈指の名選手となった。