長谷部 誠
Makoto Hasebe

日本代表の心臓部を担う、日本のサッカー史上最高クラスのセンターハーフ。

浦和レッズ時代には、周囲を活かすだけではなく、自らも最前線まで駆け上がる攻撃スタイルを武器にＪ屈指の攻撃的センターハーフとして評価を集めたが、ブンデスリーガ挑戦後はその意識を失っていると非難するものも多く、「かつてのほうが魅力的な選手だった」という声もあるが、それは大きな誤解であり、彼の特徴を理解していない者の戯言に過ぎないだろう。彼の隠されたストロングポイントである、客観的な分析力と献身性を気付かぬ者は少なくないのである。

自身の故障離脱中に絶不調に陥っていた、09/10シーズンのヴォルフスブルクの状況をピッチの外から分析していた長谷部は「明らかに運動量が足りていないから、自分がピッチに入った時はとにかく駆け回る」と答えを導くだけではなく、それを行動に移して、チームの復調の足がかりに。また、日本代表においては「中盤には巧い選手達が揃っているから、自分はバルサのトゥレのように後ろで支えて、体を張るところきっちり張っていくこともありだと思う」と自身の好みを押し殺してまでチームのために働く姿勢も見せるなど、いかなる時でもチームが置かれている状況を把握し、自分がやるべきことを最優先で実行できる“頭脳”と“能力”を持ち合わせていることを証明。岡田、ザッケローニの日本代表においても、必要不可欠な中盤の要として君臨し、常に闘争心を持ちつつも冷静さを失わない性格から、2010年のW杯、2014W杯ではキャプテンを任され、チームのベスト16進出にピッチ内外で貢献した。

キャプテンマークを長谷部に託した前任の中澤佑二は「ハセだったからチームはまとまったと思うし、キャプテンになったことはハセも大きな成長を見せてくたように感じる」と振り返っている。また、元・日本代表監督のアルベルト・ザッケローニも「本当のキャプテンは長谷部とマルディーニだけだ」と語っている。

ゴールを決めた後に必ず天に指を指すが、これは亡き祖父へ捧げるもの。大学進学かプロ入りかを悩んでいた高校三年生の頃、普段は無口な祖父が長谷部に告げた「男なら挑戦してみろ」という言葉は今でも彼の心の中で生き続けている。

公式サイト：http://ameblo.jp/makoto-hasebe17/