ルーカ・トーニ
Luca Toni

圧倒的な高さと強さを誇り周囲を活かす術を持つ、世界屈指のプリマ・プンタ。

ヴィチェンツァやブレッシャにいた頃は、「足もとの柔らかい長身FW」止まりの印象だったが、セリエB時代のパレルモで大きく成長。体をひと回り大きくしたことで余裕が生まれ、ボールを受ける前に次のプレーがイメージできるようになった。その結果、得点力が飛躍的に向上。ただ、代表では大事な局面で決められないことがありEURO2008はノーゴール、チームの敗退に繋がった。

07/08シーズンには心機一転、ブンデスリーガに挑戦。移籍初年度は得点王を獲得し、翌シーズンは故障の影響で出場機会が減ったが14得点を記録。

しかし、09/10シーズンに就任した監督ルイス・ファン・ハールとは仲違し、トーニもイタリアメディアに対して「彼との関係はほぼ終わりだ」と爆発させると、ファン・ハールも「彼は移籍したいと繰り返していた。だから違うクラブを探せば良いのだ。私はどの選手もチャンスを得るにふさわしいと思っている。ただ、それはプロとしての行動があってこそだ」と言い返す泥沼劇へと発展。

最終的には、監督との不仲だけが理由となって、ローマへの半年レンタルという結論に至ったわけだが、後に、新たな所属先でこの騒動を振り返ったトーニは 「バイエルンとの関係に問題が生じて以来、僕の頭の中はローマ一色だったが、バイエルンのフロントとは今でもすごくいい関係を保っているよ。ローマへ移籍 したいという僕の意思を尊重してくれたことに感謝している」と、自身の障壁となったのはあくまでもファン・ハールであったことを念押しするように語っている。

ローマでは15試合5ゴールとまずまずの結果を残し、10/11シーズンはジェノアへ移籍。前線の核となると思われたが、冬のメルカートでユヴェントスへ加入した。

2013/14シーズンよりヴェローナで盛大に復活、2シーズン連続で20ゴール以上をあげた。38歳でのセリエA得点王獲得は史上最高齢である。

2006年ワールドカップ、2008年ユーロ出場。07/08ブンデスリーガ、UEFA杯、05/06セリエA、03/04セリエBで得点王。2006年は欧州ゴールデンシューも受賞。2006年ワールドカップベストイレブン。

（公式）http://www.lucatoni.com/