ジェローム・ボアテング
Jérôme Agyenim Boateng

強靭な肉体を持ちながら足元も巧く、正確で強いグラウンダーのパスやロングフィードで攻撃の第一歩としても貢献できるディフェンダー。

2007年10月にはドイツU-21代表にデビューした後、2009年のU-21欧州選手権で優勝。さらに、同年には、「様々なポジションをこなせる柔軟性もボアテンクの強みだ。ドイツが優勝した2009年のU-21欧州選手権でも印象深いプレーを見せている」とその才能を高く評価していたヨアヒム・レーフ監督によってA代表に引き上げられ、南アフリカW杯でも大会途中から左サイドバックとして起用された。

だが、シーズン終了後に加入したマンチェスター・シティではなかなか出場機会を得られずに不遇を経験。プレミアリーグ挑戦は一年で終わり、1350万ユーロの移籍金でバイエルン・ミュンヘンへ移った。バイエルンでは不動のDFとして出場試合50試合負けなしの不敗神話を作り、リベリーを越えてクラブ記録となった。

また、ケヴィン＝プリンス・ボアテングは母親違いの兄にあたるが、2010年、ケヴィン＝プリンスがM.バラックに見舞ったタックルを巡って険悪になり、ジェロームは「兄とは縁を切りたい」とビルト紙に語っていた。その兄はガーナ代表を選択、2010、2014と2度のW杯で兄弟でワールドカップに出場するが代表チームは異なる極めて稀有なケースとなった。尚、グループリーグにおいてガーナvsドイツという対戦カードで兄弟対決が実現している。

ちなみに、日本では「イェロメ」という誤読が広まっているが、ドイツ語でも英語読み風に「ジェローム」と発音される。

公式サイト：　http://www.jboateng.com/de/