ウカシュ・ピシュチェク
Łukasz Piszczek

抜群のスピードと豊富な運動量を兼ね備える、ポーランドのサイド職人。

巧みにマーカーから逃れ、相手の視覚を突いたポジション取りからのシュートという形は既に出来上がっており、とりわけ自身の逆サイドからの攻撃に対する位置取り抜群。そのため「気付いたら彼の下に決定機が訪れる」というケースも多々あり、チャンスメイカーとしてだけではなく、スコアラーとしての才もある。だが、とにもかくにも怪我多く、1シーズンに4、5回チームから故障離脱することもあり、一時は「もはや成長は望めず」と見限る声もあった。

だが、ヘルタBSC時代にウィンガーからサイドバックにコンバートされると、2010年に代表監督に就任したスムダも彼をサイドバックに固定。このポジションチェンジが功を奏し、クラブ、代表の両チームでレギュラーポジションを掴むと、瞬く間に評価を高めた。

12/13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝バイエルン戦で腰を痛め手術。約6ヵ月の戦線離脱となったが、13/14シーズンのブンデスリーガ第13節についに復帰。奇しくもこの試合の対戦相手はバイエルンだった。