マヌエル・ノイアー
Manuel Neuer

2010W杯で正GKアドラーの負傷によりドイツ代表守護神の座を獲得し、その出色のパフォーマンスで世界中から大きな賞賛を浴びた“世界最高峰の守護神”。

長身を駆使したハイボール処理はもちろんのこと、至近距離からのシュートに対してもしっかりと反応できるレスポンス、1vs1での落ち着きなど、ストロングポイントは数多。また、長身とは反比例して非常に身軽で守備範囲が広い上に足元も落ち着いており、かなりの蹴力を秘めたロングフィードやロングスローで攻撃面のサポートも積極的に行える。なお、『FOOT!』によるとハンドボールのGKの動きを参考にしているそうだ。

デビューしたシャルケ04では大先輩ロストの控えだったが、06/07シーズン途中にポジションを奪取。その後は、不動の正GKとしてチームを最後方から支えるだけではなく、キャプテンに任命されるなど、精神的支柱に。11/12シーズンに加入したバイエルンでは、シーズン序盤には不安定さを見せたが、徐々に本領を発揮すると、バイエルン最後の砦として君臨。そのシーズンのCL準決勝ではイケル・カシージャスとのPK対決を制し、チームを決勝に導いた。また、その後のファイナルではPK戦の末に敗れたものの、チームメイトがプレッシャーから避けるようにキッカーを辞退する中、自らPKキッカーを務め成功させるという強心臓ぶりを発揮している。

その旺盛なチャレンジ意欲は時としてピンチを招き以前は課題と目されていたが、2014年W杯ではその広大する守備範囲が大きな話題に。最終ラインを高く保つバイエルンやドイツ代表においてスイーパーのように機能しており、時にはハーフウェーライン近くまで駆け上がる。

2014年W杯でチームの世界制覇に多き貢献したことから、同年のFIFAバロンドールの最右翼と見られていたが、結果は惜しくも3位。レフ・ヤシン以来となる51年ぶりのGKによる受賞はならなかった。

シャルケ時代には内田篤人も仲が良かった。東日本大震災発生直後の試合で内田はユニフォームの下にメッセージを書いたシャツを着ていたがうまくアピール出来ずにいると、ノイアーがカメラとファンの前にそっとエスコートしたというエピソードがある。

世界中で大ヒットした映画『モンスターズ・インク』の続編となる『モンスターズ・ユニバーシティ』で声優に挑戦。主人公の一人、マイクの先輩にあたるフランク・マッケイ（Frank McCay）役を演じている。

公式サイト
http://www.manuel-neuer.com/