アンドレア・ラノッキア
Andrea Ranocchia

ジェノア・プリマヴェーラ、U-21イタリア代表でキャプテンを務め、早くから“ネスタの後継者”、“未来のアッズーリDFラインの主軸”として期待されたセンターバック。

09/10シーズンにジェノアからレンタルでバーリへ加入。その才能を認めたジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督はラノッキアを開幕からスタメンとして起用。卓越したラインコントロールや空中戦で無類の強さを見せチームの残留に貢献。バックラインでコンビを組んだレオナルド・ボヌッチと共に将来を嘱望されるタレントとして各メディアに取り上げられた。

10/11シーズン夏のメルカートは一度保有権を持つジェノアへ戻るが、各メディアではラノッキアに関する移籍の噂が次々と挙がる。そんな中ラノッキアを獲得したのは当時の王者インテルだった。ところが前年にCL、スクデット、コッパ・イタリアの3冠を成し遂げていたインテルには、ルシオ、サムエル、コルドバといった守備のスペシャリストが数多く在籍しラノッキアを即戦力とは考えていなかった。

これにより10/11シーズンは、出場機会が約束されるジェノアでのプレーが決定。前シーズンのバーリで見せたようなプレーを続けると、2010年11月にはプランデッリ監督率いるアッズーリに招集されA代表デビュー。このままシーズン終了まで徐々にレベルアップを図っていくと思われた。

しかし事態は急転する。ワルテル・サムエルが故障し長期離脱を余儀なくされたインテルは、半年早くラノッキアをチームに加えることを選択。2011年1月にインテルに加入すると、程なくレギュラーポジションを獲得し、カンピオナートのみならず、チャンピオンズリーグにも出場し、急ピッチでトップレベルのゲームを経験して行くと、イタリア代表にも継続して招集されるまでになる。ところが11/12シーズンはクラブでの出場機会が減り、代表でもEURO2012の候補メンバーには残ったものの、最後の最後でデストロと共に落選した。