マルコ・ロイス
Marco Reus

セバスティアン・ダイスラー、マーコ・マリンに次ぐ、ボルシアMGが輩出したスター候補。

“ドイツのカカ”と呼んでも差し支えがないほどの抜群のドリブルスピードと推進力が一番の武器であるが、10/11シーズンにFWへコンバートされたこともあるように高い得点力も魅力で、難しいボールに対しても左右両足を器用に使い分けながらゴールネットを揺らす。また、それだけではなく、献身的な守備や正確なパスワークもあり、まさに攻撃的オールラウンダーといって差し支えないトータルバランスの持ち主であると言え、一部のサポーターの間では「すぐにダイスラーやマリンを抜いてしまうのではないか」との声も上がるほどだ。

ロート・ヴァイス・アーレン出身で2006年にユースチームからセカンドチームへ昇格すると、それから一年後にはトップチームに参加。07/08シーズンには同クラブの2部昇格に貢献し、翌季には19歳という年齢ながら27試合に出場し4得点を記録。09/10シーズンに、その可能性に惚れ込んだボルシアMGによって獲得された。しばらくは2部にローンで出されるのではないかと思われたが、2009年8月に行われたマインツ戦で50mを独走してゴールを奪うという離れ業でブンデスリーガ初得点を上げて波に乗ると、最終的には33試合に出場して8得点（プレーオフを含めると10得点）。チームトップとなるゴール数を上げたこともあり、サポーター選定の最優秀選手賞も受賞。

翌シーズンにはさらに勢いを強め、18得点とゴールを伸ばし、ドルトムントへの移籍をシーズン中に決めた。香川真司と入れ替わる形でドルトムントに加入したが、自慢の快速でチームのカウンターに鋭さを増した。

ドイツ代表でも主力としてプレーしていたが、2014年W杯の開幕まであと6日となったアルメニアとの強化試合で左足首の靭帯を負傷し、あと一歩のところでW杯出場は叶わなかった。