スヴェン・ベンダー
Sven Bender

10/11シーズンに巻き起こったドルトムント旋風で飛躍的に知名度を上昇させた、ドイツを代表する“闘士”。

いかなる相手であろうとも全身全霊でぶつかりにいく対人戦の強さだけではなく、ポジショニングセンスもあり、ボール奪取能力の高さはブンデスリーガにおいてもハイクラス。10代の頃は力に任せた無茶なディフェンスが多かったが、徐々に経験を重ね、パスコースを読んだインターセプトやチャンスを未然に防ぐ危機察知能力も向上した。だが、足元の技術はお世辞にも高いと言えず、パスミスの多さ、シュートミスの多さは大きな課題と言える。

同代表でもあった双子の兄ラースと共に1860ミュンヘンで育ち、2006年にトップチームデビュー。10代とは思えぬ落ち着いたパフォーマンスをコンスタントに披露し、ブンデスリーガの各クラブから興味を集めると、09/10シーズンにドルトムントへ移籍。10/11シーズンには、キャプテンであるセバスティアン・ケールやフローリアン・クリンゲを追い抜き、中盤のセンターポジションという重要な役割を任され、ドイツA代表にも招集されるまでに成長した。

2013年11月15日に行われた国際親善試合イングランド戦では、双子の兄とともにボランチを組んだエピソードがある。